第四話 煌めきの、影−其の参− (2003年12月12日)


階段を下りるとあたかも別のダンジョンのようだ。

入ってすぐ俺たちを迎えたのは、Evil Mage達の魔法。
何か意味不明な言葉が聞こえたと思うと、俺の身体から力が抜ける。

飛んでくる火球やらは無視。
ハルバードの一撃を食らわし、奴らを黙らせた。

見ての通り、床は赤黒く染まり、そして何者のものかは分からないが白骨が散乱している。
壁に掛かる旗や、壁の質感からすると、基本的な作りは先ほどの階と同じと考えて良さそうだが…

先に進むとEvil Mage、Bone Magi、Mummyやらが立ちはだかるが、
単発で現れる奴らは敵ではない。
ハルバードで殴り倒し、ツルハシでかち割り、Energy Boltで吹き飛ばしながら先に進んだ。

全くなんなのかよく分からないが、興味深いオブジェクトもある。
あるいはこのダンジョンの謎を解くキーとなるのかもしれないのだが…

たとえばこんなものだ。
一体この像は何を表すのか?
周囲のこの、黒く輝くWispは何なのだ?

先に進むと、俺たちが「結婚式場」と言っていた先の階の部屋と、
まるで対極にあるような部屋まで見つかった。
先の部屋ではWispが迎えてくれたが、この部屋ではBone Magi&Evil Mageが歓迎してくれた。

この死体の跡。
そして飛び散る血。
黒く輝くWisp。
一体何の儀式があったというのだろう。

迷いながら進むと、さらに奥への階段を発見した。
かなり前、俺と友人とでここを訪れたとき、このあたりでBarlonを発見した覚えがある…

Vai:「確かこの奥に、黒閣下がいるはずだわ…」
Stuart:「う・・・」
KASUMI:「う・・・」
青ざめる二人を余所に、Hansenは慣れたものだ。
Hansen:「いよいよか」
とハルバードを構え直す。

無言でKASUMIが俺たちにBlessの魔法をかける。

階段を下ると現れたのは、Titan、Cyclops、Ettinなどの巨人属だった。
確かに一撃は大きいが、動きは鈍い。
適当に退けながら奥へ進むと…

ヤツが、いた。


机の上に描かれた、巨大な血の魔法陣。
その上を飛び回っているBarlon。
辺りにはBarlonが召喚したのか、impが飛び回っている。

真っ先に飛び込んだ俺を見るとすぐさま魔法を飛ばしてくる。
しかし、俺のハルバードが届かないことを知っているのか、
どうしても机から降りようとはしない。

メイジの出番だ。

KASUMI&Stuart:「Corp por」

二人がかりで矢継ぎ早にEnergy Boltを飛ばす。
時間はかかったものの、倒すこと自体は楽勝ではあった。

だがコイツを倒した瞬間、次のBarlonが召喚される。

俺のすぐ脇に現れたBarlon、「The Slayer」は、Hansenに襲いかかった!
ハルバードで一撃を加えたものの、その程度ではBarlonの攻撃は止まらない。
Barlonの一撃を受け、悲鳴をあげる間もなくHansenは動かなくなった。
俺は前から、Cryssは後ろからそれぞれ攻撃を加えるが、
ヤツは全くひるまずCryssを睨み付け、強烈なブローと魔法の連続攻撃を浴びせる。
骨が砕ける音がし、壁まで吹き飛ばされたCryss。

一気に二人が戦闘不能となった。

ここでKASUMIとStuartまで死なせたら、全滅の危険すらある。
ハルバードを無銘刀に持ち替え、そして空いた左手にAEgisの盾を握ると、
とにかくBarlonに打撃を加えた。

我慢の時間だった。
とにかくHansenとCryssが戦線に戻るまでの時間を稼がねばならない。
それまでKASUMIとStuartからBarlonの注意を引き付けるのが俺の仕事だ。

正直、AEgisの盾を持ってしてもBarlonの攻撃は痛い。
家から持ってきたGreater Strength Potionを飲み、体力を上げ、
あとはHit&Awayを繰り返すしかない。
Stuartは蘇生にかかっているが、KASUMIは俺の体力を管理してくれている。
有り難い。

しばらくの後、CryssとHansenが復帰をした。
が、いまいち前衛と後衛の連携・前衛同士の連携が上手くいかない。
Barlonの腕力は半端ではない。二撃も食らおうものなら多くの冒険者は即死だ。

ダメージレンジに慣れないのか、Barlonの体力をなかなか削り取ることが出来ない。
時間がたつほど俺たちの被害も広がっていく。
特に前衛は、何回三途の川を眺めたかわからないくらいだった。
俺・Cryss・Hansenの集中攻撃でやっとThe Slayerを切り伏せた頃には、
俺たちはもう全員がボロボロであった。








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